5/16 オンラインで第39回乾癬フォーラムを開催しました。
今回は、東京逓信病院 三井浩先生に乾癬治療~外用治療の基本から新薬情報まで~という演題でご講演していただきました。
外用薬の種類(ステロイド/ビタミンD3/配合剤)、特徴から症状による使い分けを詳しくご説明いただきました。
薬の使い方は、数種類ある中で症状により選択し、使う期間もコントロールすることで効果も上がり非常に大切だとわかりました。症状が落ち着いたように感じ、少し良くなったからと塗ったり塗らなかったりすることはよくないそうです。つい良くなると外用薬の間隔をあけてしまいがちですが主治医と相談して継続していきましょう。
自分の使用している外用薬の見直しをして、症状をコントロールできる状態まで持っていき、維持につなげることができること、また生物学的製剤の種類と効果や最新情報も教えていただきました。
治療の成功の体験をしていくことが大事でそこで失敗してしまうと治らないと思ってしまう。というお話は、ハッと気づかされ納得しました。
乾癬治療の選択肢は広がっています。主治医と相談しながら、治療の成功体験を積み重ね、乾癬をコントロールしていきましょう
患者トークセッションは、psoriasis of Kyoto(京都乾癬患者会)の上野祐一郎さんにお願いしました。
患者会を立ち上げるきっかけは、友人の手の甲に見つけた紅斑で、「それ乾癬?」「どうして乾癬知ってるの?」という会話からエピソードが始まりました。東京に来て乾癬仲間との出会いがあり、乾癬に対する熱意が友人と共有できたことが京都の患者会を作ろう!と決めたそうです。
今まで、自分だけと思っていたことが、同じ経験をしている患者会仲間との会話でひとりじゃないと実感したそうです。
上野さんが乾癬治療を途中挫折してまた治療を始めた理由や仕事上の苦労、ゴルフで入浴を断っていたエピソードなどは共感された方も多いお話でした。
なんでもQ&Aには、先生方が1問1問丁寧に回答してくださいました。
新型コロナワクチンを打っていいのか?生物学的製剤との時期は?自己注射に自信がない時は?頭皮や爪の乾癬の薬の塗り方を教えてください、生物学的製剤について、光線治療について等々、多くの質問が寄せられました。
第39回乾癬フォーラムの内容は、次号会報誌に掲載します。